3.Bパーツ群の補強


DF-03のBパーツ群(左側の画像)は、クラッシュ時に破損して他の部分を守る設計になっています。ある程度までのパワーで走行する限りは、安全装置として十分に機能します。
しかし、よりハイパワーで走行する場合は、破損率が飛躍的に上がり交換頻度の多さが問題になってきます(右の写真は、破損したダンパーステーです)。
Bパーツ群の補強方法を下記に説明します。

Bパーツ群 破損したBパーツ群


(1)フロントダンパーステーの強化
フロントの場合、カーボン化による強化を行っても、他のパーツにダメージを与える弊害はあまり無い為、単純にカーボン化して強化してしまえば、破損率を大幅に低減でき、後々が楽になります。
私の場合は、L型金具の角の部分が補強されているファイブスター製にしました(左側の写真)。カーボンはとても丈夫で滅多に破損することもなくなりますから(絶対ではありません)、ハイパワー化する場合は強化をお勧めします。
ファイブスター L型部分が丈夫そう



(2)リアダンパーステーの強化
リアのダンパーステーを強化すると、ダンパーステーを支えているリアのギヤボックス(A1)にダメージを与えるが弊害があります(DF-03の最も破損したくない重要パーツが破損しては本末転倒です)。 下の写真はダンパーステーを保持する部分(A1)に亀裂が入った様子です。
A1のダンパーステーを支える部分が破損してしまう主な原因は、下にデフのメンテナンス用ハッチ(A4)がある為、上部の狭い範囲だけでダンパーステーを保持しているのが主な原因だと思います(試しに、リアのダンパーステーを強く前後に力を加えて見て下さい。ダンパーステーを支えているA1の上部が歪む筈です)。
A1上部破損。左側から A1上部破損、右側から



リアのダンパーステーを強化する場合は、川田模型が販売しているFRP製のダンパーステーが、若干ですが柔軟性があり良いと思います(ノーマルに比べれば硬いですが、カーボンに比べれば柔らいので、若干ですか衝撃を吸収します。なにより安価ですし)。
そしてダンパーステーを保持する部分を補強をします。リアのアッパーアーム取り付けネジ穴の余っている部分にネジを通し、そのネジと、リアのデフ取り出し用ハッチ(A4)上側のネジを連結してしまいます。使用する部材は、 ミニ四駆用の「FRPマルチ補強プレートセット」(定価200円)を使いました。
左の写真が、この補強用部材を切り出した状態です。右側の写真が取り付けた状態です。
またデフ取り出し用ハッチ(A4)を止めるネジは本来10oですが、このパーツを取り付けた部分は12o化して強化しておきましょう(とても強い力が加わります)。
切り出した補強パーツ 補強結果

蛇足ですが、リアウィングは必ず装着して走行しましょう。リアウイングや、それを保持するパーツM1は、とても柔らかい素材で出来ており、後ろからの衝撃を吸収する緩衝材としても機能しています。
そしてリアダンパーステーの「中央付近」に取り付けられています(これ、実は重要な意味があると破損してから気が付きました)。
先日、ウイングをバキバキのボロボロにしてしまった為、ウイングを外してサーキットを走行し、大ジャンプに失敗して背面着地した結果が、下記の写真です。
本来ならウイングやM1パーツが衝撃を緩衝し、そしてその力はM1が付いているダンパーステー「中央付近」に伝わります。しかしウイングが無い為に、ダンパーステーの「トップ」に落下の衝撃が直接が加わり、「テコの原理」が発生した結果、下記の通りとなりました。(大泣)
左側の補強パーツは千切れ、右側はネジが飛んでいます。ダンパーステーにも亀裂が入り(幸い、奥までは達しませんでしたが)、リアギヤボックス(A1)上部も、破損しました。
例えボロボロになっても、ウイングは必ず付けて走行しましょう(涙)
ウイング無しで背面着地した結果



(3)U型シャフトによるB1補強
B1パーツは、フロント足回りを保護する為、積極的に割れやすい素材で作られており、交換も容易になっています。
一般的なパワーで走行する限りは、必要に応じて破損する安全装置として有効に機能しますが、よりハイパワー化すると頻繁に割れてしまい(左側の写真)、それでも結局はシャフトも曲がってしまいます(右側の写真)。
そして何より、上記(1)〜(2)の補強を行っている場合、BパーツはこのB1以外不要部品ですから、B1一つの為にBパーツ一式単位でのスペア購入はとても効率が悪いと思います。
B1破損 シャフトも曲がる



フロントもU型シャフト化すると、破損する可能性が大きく下がり、また破損した場合もB1ではなくサスアーム側が割れてくれる場合が増え効率的になりました。
使用する部品は、SP.1082「DF-02 U型シャフト」200円です。これを4o程切って短くし、挿入しやすい様に先を少し丸めれば、ポン付け可能になります。
左側の写真は裏から撮影したものです。左側の写真は横から撮影した写真です。フロントダンパー内に上手く収まります。
裏から撮影 横から撮影



既に「2.リアのギヤボックス(A1)破損対策(サスマウントの付け根)」を実施している場合、リヤのギヤボックスよりサスアーム側が破損しやすい様にしていますから、前後のサスアームがペア販売されているEパーツの場合、フロントもサスアーム側が破損した方が、スペアパーツ保有が合理的になると思います(フロントのサスアームばっかり残ってもしかたありませんし)。
フロントが壊れにくくなりますし、壊れたとしても無駄の多いB1ではなくサスアーム側ですので、お財布に優しくなりました。




トップページへ戻る inserted by FC2 system