1.シャーシ折れ対策


下記2件の破損は、いずれも同様の部分が折れています。フロントギヤケース(A2)とシャーシを結合する12oのネジ部分です(画像をクリックすると拡大します)。
左側の写真は、左側の12oネジ穴の部分から割れています(右側のネジは、撮影の為に筆者が外しました)
右側の写真は、そのネジ穴より少しだけ後方(バッテリーケース前側)です。
この部分に破損が集中するのは、2つの原因があると考えます。

シャーシ破損例1 シャーシ破損例2


【原因1.フロントギヤBOXが、バッテリーBOXと十分に結合されていない】
DF-03のシャーシは、バッテリーを収納するBOX部分で強度を保つ構造となっています。
そしてリアのギヤBOX(A1)は、バッテリーBOXの「上部」にガッチリと結合されています(左側の写真)。
それに対しフロントのギヤボックス(A2)は、バッテリーBOXの手間(前側)に結合されている上、その位置が低くく上下の厚みが少なくなっており、強度が不足していると思われます(右側の写真)。
リアのギヤBOX(A1)はバッテリーBOXの上部に強固に結合されている フロントのギヤBOXは、バッテリー前側、それも低い位置に結合されている


【原因2.シャーシ底に水平面が存在しない場所がある】
下記の写真の通り、シャーシの前側の底には、水平方向の面構造が存在しない部分があり、引っ張りの力に十分対抗することができません。角に引っ張りの力が加わり、そこから避けてきます。これは、原因1の中に書いた「上下方向の厚みが無い」も影響していると思います(上下の厚みが不足している為、より強く引っ張りの力が加わる)。
シャーシー底面に、水平面が存在しない場所がある


原因1の対策として、フロントギヤボックス上部のネジと、バッテリーBOX前側に付いている2本のボディーポストのネジ穴を結合しました。
まず、前側のボディーポスト2本を外し、下から3o×8oのネジを差し込み(8oが無ければ、もっと長くてもかまいません。下記写真は10oを使用しています)、上から6角ナットで締め付けます(下記写真参照)。大きな力が加わりますから、上下からしっかり締め付けます。
下からネジを通し、上からシッカリと挟み込む


結合に使うパーツは、あまり丈夫すぎると力が集中しネジ穴を壊すと考え、模型店などで売られている、ミニ四駆用の「FRPマルチ補強プレートセット」(定価200円)を使用しました(写真は2セット写っていますが、実際に使用するのは1セットで足ります)。
ミニ四駆用の「FRPマルチ補強プレートセット」


後は現物合わせで、適当なサイズに切り出し、3oのネジ穴を空けます。フロントギヤボックスのねじ穴周辺は若干タイトですから、適当に削って干渉しない様にして下さい。薄いFRPですから簡易な工具で簡単に切れます(100均ショップの激安ルータでも削れると思います)。
現物合わせでパーツを切り出し


パーツが完成したら、後は作ったパーツをネジでシッカリ前後を固定して完成です。
左右を連結 右側です

今現在、対策1のみで良好な結果が得られている為、原因2(シャーシ底の水平面が無い所から引き裂かれていく)に対しては、特に対策をしておりません。
今後、問題が継続的に発生する場合は、新たな対策を実施し、追記致します。

蛇足ですが、DF-03は大ジャンプで着地に失敗した際に、前後の動力を繋ぐシャフトが外れることが何度かありました。何処にも破損が無くともシャフトが外れるため、前後のカップにはOリングを入れても発生していたことから、この部分が瞬間的に大きく曲がって衝撃を吸収していたと考えています
よって、あまり強固な素材で前後を接続してしまうと、その素材を保持するネジ穴を破損したり、別の部分が破損しやすくなる可能性が高いと考えています。
いずれにせよ本対策を行ってから日が浅い為、今後の状況に応じて追記・修正をしたいと考えています。



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